18歳の誕生日

2020年10月19日、18歳1日目

 


今日から18歳。昨日の夜から漠然ときた不安がわたしを襲う。

こんなわたしは17歳を終えてよかったのか。このままの自分で18歳を生きていけるのだろうか。18歳になる資格なんて無かったんじゃないのか。先生と電話して少し落ち着いたものの、やはり少し息苦しい。

誕生日っていつからこんなに苦しいものだったんだろうか。去年までは多くの人から愛をもらう大切な日だったのに。お祝いを嬉しいという純粋な感情で受け取る日だったのに。

今年はいったい何なのだろう。何よりも絶望感が酷い。

きっと小さな頃は誕生日が来てさよならするものは、哺乳瓶や知育遊具みたいなものだけだったんだ。でもいまは、「もう〇〇歳だから」といって親から見離されて(これが他動的な親離れ?自立?)、次第に周りの人もそれぞれ進んでいくから、わたしの支えとなるものを次々と失って、いつからか孤独に社会に放り投げられる区切りの日となったのかもしれない。

まるで死の練習をしているようで、お祝いなんて馬鹿馬鹿しい。

死ぬ時まで寄り添うからね。

そういった類の温かい言葉が、今のわたしには必要なんだろう。