主人公でいること

2020年9月23日の日記

 

模試が終わり、シルバーウィーク明け

 

3時間目を欠席し図書室でこの日記を開いている。わたしはおそらく、思春期鬱のようなものの餌食となって、現実味のない残酷な夢の中を浮遊している。今はただ無性に強く優しい人間になりたいという思いだけが頭に浮かぶ。

今まで何かうまく出来なかった自分を見下して罵って殺すことで生きてきた。全く勉強できなかった日のダイアリーには自傷によって溢れた血とともに「死ね」という文字が刻み込まれていた。

もっと自分を愛して、どんな自分でも許したい。

強く生きたい、楽を求めて縋るように生きるのではなく、そうして苦しむのではなく

 

ところで、先日Nと別れた。引き金は価値観の違いだ。Yとの付き合った経験を経て、二度とモラハラみたいなことをする人間とは付き合わないと心に決めていたのに、やはりわたしを愛してくれる人が欲しくて、2人の間の違和感は目を瞑って無理矢理信じていた。人の弱みを握って弄ぶのが好きというNの心の汚さに苦しんだりもしたし、わたしもその対象になって、またモラハラのような人間に引っかかったな〜と思いながらも。早く楽になりたいという弱さが結局さらなる苦しみを引き寄せた。

あの時もっと冷静になっていれば「付き合う」という選択肢を取らなくて済んでいたのだろう。救い用のない馬鹿だ。

結局、酷い傷を負ったまま別れた。抱きしめて慰めて、愛をくれる人を失ったため、行き場のない悲しみを背負っている。

わたしはもっと強くなりたいと思った。

 

 

わたしは少女の夢の中に入っていきたい。

少女のような純粋さ、芯のある美しさ、弱くても自分を許す強さ

残酷な現実の中でわたしだけでも、せめて甘い夢の中を彷徨っていたい。

夢と夢を跨いで少しずつ甘い永遠の死へ進むの。

 

 

 

心の中だけでも1冊の物語の主人公でいること。